トライアスロンにかけろ! 明日のために その3
2009年 07月 27日
オッス!おら、カボスだ!
トライアスリートは、毎日「お酢」を摂りましょう。
「酢は体にいいからね」。
子どものころから何度もそう教わってきた。
しかし、なぜ健康にいいのか、はっきりしなかった。
最近、黒酢やブドウ酢などが人気を集めている。
酢の効能について調べてみた。
穀物や果実などの原料に酢酸菌を植えて発酵させると酢ができる。
主成分は酢酸で、酸っぱくツンツンした酢の食味を作り出す。
白米を原料にすると米酢、玄米だと黒酢、リンゴはリンゴ酢、ブドウはブドウ酢になる。
小麦、トウモロコシ、米をブレンドして発酵させたものは穀物酢だ。
酢の健康機能について、人を対象にしたどんな試験データがあるのか。
ミツカン中央研究所の多山賢二主席研究員によると、同社が総合医科学研究所に委託した試験で、血圧が高めの人の血圧を下げる作用が示された。
軽症及び中等症の高血圧症の57人を3群に分け、
一つの群にはリンゴ酢15ミリリットル、もう一つには30ミリリットルのリンゴ酢を
含む飲料を毎日飲んでもらった。
1、2カ月後、15ミリリットルの群は最高血圧が平均約11ミリHg、30ミリリットルの群では同約15ミリHg、低下がみられた。
リンゴ酢を飲まなかった群は血圧の変動がほとんどなかった。
ほかにも人での試験で「運動後の疲労回復」(乳酸の生成抑制)と「食欲増進」「血糖値の上昇を抑える」といった機能が示されている。
また、動物実験では、血中コレステロール値を下げる作用も見つかっている。
だが、血液をサラサラにしたり、血液中の中性脂肪を減らしたりする作用はまだ確認されていない。
酢のどの成分が効くのか。
多山さんによると酢酸だけの摂取試験でも、同様に血圧を下げたという。
ということは、極論すれば、黒酢でも穀物酢でも、酢ならどれも効果は同じということなのだろうか。
多山さんは「継続的に摂取することが大切。
黒酢やリンゴ酢は、穀物酢とは飲みやすさが違う」と指摘する。
しかし、黒酢などには独自の健康機能があるに違いない。
こう考えて熱心に実験を進めているところもある。
タマノイ酢は、いろいろな酢から酢酸抜きの濃縮エキスを抽出。
試験管レベルだが、黒酢の濃縮エキスは、抗酸化力が飛びぬけて高く、ビタミンEと同程度だった。ブドウ酢、リンゴ酢なども抗酸化力が示唆された。
抗酸化力は、体内で悪さをする「活性酸素」を除去する能力で、老化予防などが期待されている。
また、黒酢エキスに抗がん作用があることが動物実験で示されている。
タマノイ酢中央研究所の南田久美子研究員は「黒酢にはアミノ酸やポリフェノールなども含まれ、こうした成分の効果もプラスされている」と話す。
ただ、残念なことに、酢酸以外の成分は、人での試験データがほとんどない。
酢の科学的な解明がさらに進むことを期待したい。
【科学環境部・瀬川至朗】
毎日新聞 2004年6月28日 東京朝刊
参照
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20040628ddm013070100000c.html
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トライアスリートは、毎日「お酢」を摂りましょう。
「酢は体にいいからね」。
子どものころから何度もそう教わってきた。
しかし、なぜ健康にいいのか、はっきりしなかった。
最近、黒酢やブドウ酢などが人気を集めている。
酢の効能について調べてみた。
穀物や果実などの原料に酢酸菌を植えて発酵させると酢ができる。
主成分は酢酸で、酸っぱくツンツンした酢の食味を作り出す。
白米を原料にすると米酢、玄米だと黒酢、リンゴはリンゴ酢、ブドウはブドウ酢になる。
小麦、トウモロコシ、米をブレンドして発酵させたものは穀物酢だ。
酢の健康機能について、人を対象にしたどんな試験データがあるのか。
ミツカン中央研究所の多山賢二主席研究員によると、同社が総合医科学研究所に委託した試験で、血圧が高めの人の血圧を下げる作用が示された。
軽症及び中等症の高血圧症の57人を3群に分け、
一つの群にはリンゴ酢15ミリリットル、もう一つには30ミリリットルのリンゴ酢を
含む飲料を毎日飲んでもらった。
1、2カ月後、15ミリリットルの群は最高血圧が平均約11ミリHg、30ミリリットルの群では同約15ミリHg、低下がみられた。
リンゴ酢を飲まなかった群は血圧の変動がほとんどなかった。
ほかにも人での試験で「運動後の疲労回復」(乳酸の生成抑制)と「食欲増進」「血糖値の上昇を抑える」といった機能が示されている。
また、動物実験では、血中コレステロール値を下げる作用も見つかっている。
だが、血液をサラサラにしたり、血液中の中性脂肪を減らしたりする作用はまだ確認されていない。
酢のどの成分が効くのか。
多山さんによると酢酸だけの摂取試験でも、同様に血圧を下げたという。
ということは、極論すれば、黒酢でも穀物酢でも、酢ならどれも効果は同じということなのだろうか。
多山さんは「継続的に摂取することが大切。
黒酢やリンゴ酢は、穀物酢とは飲みやすさが違う」と指摘する。
しかし、黒酢などには独自の健康機能があるに違いない。
こう考えて熱心に実験を進めているところもある。
タマノイ酢は、いろいろな酢から酢酸抜きの濃縮エキスを抽出。
試験管レベルだが、黒酢の濃縮エキスは、抗酸化力が飛びぬけて高く、ビタミンEと同程度だった。ブドウ酢、リンゴ酢なども抗酸化力が示唆された。
抗酸化力は、体内で悪さをする「活性酸素」を除去する能力で、老化予防などが期待されている。
また、黒酢エキスに抗がん作用があることが動物実験で示されている。
タマノイ酢中央研究所の南田久美子研究員は「黒酢にはアミノ酸やポリフェノールなども含まれ、こうした成分の効果もプラスされている」と話す。
ただ、残念なことに、酢酸以外の成分は、人での試験データがほとんどない。
酢の科学的な解明がさらに進むことを期待したい。
【科学環境部・瀬川至朗】
毎日新聞 2004年6月28日 東京朝刊
参照
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20040628ddm013070100000c.html
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by s_416
| 2009-07-27 23:38
| トライアスロンにかけろ!